よくばり夫婦です。
普段はS&P500中心の資産形成や、日本株の短期売買の実績を記事にしていますが、最初からこの形だったわけではありません。
結婚してから本格的に資産形成を始め、これまでの7年ほどの間に、投資の方針を何度も変えてきました。
今回は実績や数字の話ではなく、我が家がどんな道のりを経て今のやり方に落ち着いたのかを、遠回りも含めて正直に振り返ってみようと思います。
結婚前は、投資より貯蓄
結婚前は、夫婦それぞれ別々に貯金をしていました。
投資をしていたのは夫だけだったので、ここでは夫の話を振り返ります。
IPO投資
投資を始めたきっかけは、IPO(新規公開株)投資でした。
2015年11月、日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命の3社が同時に上場しました。売り出しの規模は3社合わせて約1.4兆円。
「IPOは勝率の高い投資らしい」と知って、なんとなく興味を持ち、証券口座を複数開設して申し込みました。
結果は当選。上場後すぐに売却して、数万円の利益が出ました。3社とも初値が公開価格を上回っていて、投資の第一歩としてはいいスタートを切れたと思います。
とにかく損をしたくなかったので、IPOはぴったりでした。当時は初値が公開価格を上回ることが多く、銘柄を選べばほとんど損をしない投資として知られていたからです。
その後もしばらくは複数の証券会社で抽選に申し込み、たまに当たることもありました。
ただ、口座ごとに資金を用意して1社ずつ申し込むのは手間がかかるうえ、ほとんど当たりません。
続けるうちに面倒になり、やめてしまいました。
バリュー株投資
IPO投資と並行して、社会人になって1年ほど経った頃から、個別株への投資も始めました。といっても、ファンダメンタル分析と呼べるほどのことはしていません。
教科書にしたのは、竹内弘樹さんの次の2冊です。
- はじめての株1年生 新・儲かるしくみ損する理由がわかる本
- 本当に儲かる株・成長する株を自分で見つけられるようになる本
1冊目は、株の仕組みや基本ルールを学べる入門書です。2冊目は、チャートではなく決算書や会社四季報から有望な企業を探す本で、割安さと成長性の両方を見る「成長バリュー株投資」という考え方が紹介されています。
この2冊を読み込んで、教科書どおりの王道の投資をしました。証券口座のスクリーニング機能で銘柄を探して、購入するやり方です。
ただ、正直に書くと銘柄分析はお粗末でした。決算資料もあまり読まず、スクリーニングで業績の数字を確認するくらい。
仕事が忙しいうえに一人暮らしで、趣味にも時間を使いたかったので、投資に本腰を入れていませんでした。「損をしなければいいや」くらいの感覚でした。
この形を2019年に結婚するまでの4年ほど続けて、得られた利益は40万円くらい。大きなマイナスはありませんでしたが、かけた年月を考えると「これだけか」というのが率直な実感です。
この「時間をかけた割に増えない」という経験が、のちの方針転換につながっていきます。
資産形成は貯蓄がメイン
IPOやバリュー株で、資産が大きく増えることはありませんでした。結婚前の資産を増やしたのは、投資ではなく貯蓄です。
社宅に住んで家賃を抑え、残業で収入を増やす。独身で大きな支出もなかったので、お金は自然と貯まっていきました。保険にほとんど入らず、家賃を抑えて暮らすスタイルは、この頃から変わっていません。
一時期は年金保険や外貨預金も持っていましたが、本当に必要かを考え直して整理しました。「必要なものだけを残して、あとは削る」という考え方は、結婚前からありました。
こうして結婚前に、まとまった資産を作ることができました。この土台が、結婚後の資産形成の大きなスタートになっています。
結婚後、S&P500に出会う
2019年に結婚してから、我が家の資産形成が本格的に動き出します。
結婚式や披露宴、新居への引っ越し、大型家電の購入など、まとまった出費が続いた時期でもありました。それでも資産は並行して増えていきました。
👉6000万円までの資産の推移は、こちらの記事に詳しくまとめています。
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ちょうどこの頃、リベ大やバンクアカデミーといった投資系YouTuberが台頭し始めていました。
動画を見るうちにS&P500の魅力にすっかり取り憑かれ、それまで現金や個別株に置いていた資金を、ひたすらS&P500連動のインデックスファンドに置き換えていきました。
もちろん下落相場もありました。それでも売らずに、給料が入るたびにひたすら入金を続けました。
「投資で人生を変える!」といった派手さはありませんが、今の資産6,000万円以上の土台は、この地味な積み立ての積み重ねでできています。
結婚してからは、お金の話を夫婦ですり合わせる機会も自然と増えました。
それまで別々に管理していたお金を、これからは家族として一緒に育てていく。S&P500への一本化も、どちらか一方の判断ではなく、夫婦で話し合いながら進めてきたものです。
👉なぜS&P500を選んでいるのかは、別の記事で詳しく書いています。

高配当株への寄り道
インデックス投資を資産の柱にしながらも、個別株への投資は資産の10%程度で続けていました。ただし中身は、結婚を機にバリュー株から高配当株へ切り替えています。
その中で取り入れたのが、日本の高配当株と、米国の高配当ETF(SPYD・HDV・VYM)です。
配当金という分かりやすいリターンが定期的に入ってくるのが心地よく、コツコツと買い増していきました。株価自体も上がっていき、当時は「うまくいっている」という手応えもありました。
ただ、ある時から「これって、結局S&P500を買っているのと、そんなに変わらないのでは」と思うようになりました。
高配当株もETFも、長い目で見れば値動きの傾向は市場全体とそう大きくは変わりません。わざわざ個別に選んで買う意味を、自分の中でうまく説明できなくなってきました。
そこで2024年頃から、少しずつ売却して利益を確定し、自分で調べて「これはいい」と思った銘柄に資金を移していきました。
本音を言うと、「FIREするころには、S&P500インデックス以上のリターンを出せる投資家になりたい」という気持ちがありました。修行のつもりで、個別株に本格的に向き合い始めたのがこの時期です。
今のスタイル|日本株は短期で利益を確定する
個別株に本格的に向き合い始めた当初は、長期で保有するつもりでした。
ところが、含み益が出ても、決算や相場の急変であっという間に含み損に転落する。これを何度も繰り返すうちに、何のために投資しているのか分からなくなってしまいました。
そこで、短期で利益を確定する方向に切り替えました。リスクにさらす時間をコントロールしながら、利益を確保していく。紆余曲折を経て、これが今の日本株のスタイルです。
やり方はシンプルです。よく売買されていて値動きの大きい銘柄に絞り、最初は少しだけ買う。下がったら買い増して、株価が戻ったところでまとめて売る。何か月も持ち続けるのではなく、こまめに区切りをつけていきます。
2026年9月時点で売買しているのは、サンリオ・ソフトバンクグループ・みずほフィナンシャルグループの3銘柄が中心です。目標は月30万円の利益で、達成したらそれ以上は無理をしません。そのおかげで、含み損が出ても焦らずにいられます。
もちろん損失を確定する日もあります。それでも資産の柱はあくまでS&P500で、短期売買は決めた資金の範囲内だけで行っています。
👉銘柄の選び方や売買ルール、実際の成績は、こちらの記事で詳しく書いています。


まとめ|今のスタイルがずっと続くとは限らない
IPO、バリュー株、S&P500、高配当株、そして日本株の短期売買。振り返ってみると、かなり遠回りをしてきました。
だからこそ、今のやり方がこの先もずっと続くとは考えていません。相場や暮らしが変われば、また見直すつもりです。
方針は何度も変わりましたが、「損をしたくない」「必要なものに絞る」という最初の考え方は、今もあまり変わっていない気がします。
これからも自分のプレースタイルを振り返りながら精進していきたいと思います。

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