よくばり夫婦です。
我が家は総資産の75%以上を、S&P500に連動するインデックスファンドで運用しています。
以前は、アクティブファンドを保有している時期もありましたが、今は全く持っていません。
話題のファンドが出てきても、手を出さないようにしています。
今回は、我が家がアクティブファンドを買わない理由を赤裸々に書いてみたいと思います。
- S&P500を買っていれば、他のファンドは必要ない
- 大事なのは「信じて持ち続けられるか」。ひふみ投信もレバナスもできなかった
- 攻めたいところは、日本の個別株で自分で調べて買う
アクティブファンドとは?買わない4つの理由
アクティブファンドは、運用のプロが銘柄を選んで、日経平均やS&P500のような指数を上回る成績を目指す投資信託です。
指数と同じ値動きを目指すインデックスファンドとは、考え方が逆になります。
我が家がアクティブファンドを買わない理由は、次の4つです。
- S&P500を買っていれば、他のファンドは必要ない
- 信じて持ち続けられない
- コストが高く、勝てるファンドを事前に選べない
- 攻めたいところは、自分で調べて買う
それぞれの理由について説明したいと思います。
理由1|S&P500を買っていれば、他のファンドは必要ない
S&P500は、米国を代表する約500社で構成される株価指数。連動するファンドを持っていれば、米国の主要な企業にまとめて投資できます。
S&P500さえ買っていれば、他のファンドを買う必要はない、というのが我が家の考えです。
アクティブファンドを買うということは、「このファンドは指数を上回る」と判断することでもあります。
本当にそう思えるなら、S&P500連動ファンドを持つ理由はなくなりますし、逆にS&P500で十分だと思っているなら、アクティブファンドを足す理由がありません。
他のファンドを買うなら、S&P500連動は要らない。我が家はS&P500を選んだので、答えは決まっています。
以前気になっていた「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね」も、投資先は米国株です。
S&P500を持っているなら、わざわざ買い足す必要はありません。
👉S&P500を選んでいる理由は、こちらの記事に詳しく書いています。

理由2|信じて持ち続けられない
私が投資で一番大事にしているのは、信じて持ち続けられるかどうかです。
アクティブファンドでは、それができませんでした。
ひふみ投信も楽天レバナスも、下落局面で手放した
以前持っていたのは、次の2つです。
- ひふみ投信:成長が期待できる企業を調べて選ぶアクティブファンド
- 楽天レバレッジNASDAQ-100(愛称:レバナス):NASDAQ100指数の日々の値動きの2倍程度を目指すファンド
レバナスはアクティブファンドではありませんが、投資先はNASDAQに上場するハイテク中心の100社です。約500社に広く投資するS&P500と比べれば、NASDAQも十分アクティブだと思っています。
2022年頃、高インフレや米国の利上げを背景に、株式市場は大きく下がりました。
このとき私は、ひふみ投信もレバナスも持ち続けられませんでした。
回復を信じられるだけの根拠を、自分の中に持っていなかったからです。
当時は商品の中身よりも、直近の成績や人気を見て選んでいた部分がありました。
一方で、S&P500は売りませんでした。同じように下がっていましたが、売らずに追加投資を続けています。
話題になった井村ファンドにも飛びつかなかった
2025年1月には、「fundnote日本株Kaihouファンド(愛称:匠のファンド かいほう)」が設定されました。
個人投資家として知られる井村俊哉さんが代表を務める投資顧問会社Kaihouが、投資助言をしているファンドです。
「井村ファンド」と呼ばれ、当初設定額は約99.8億円と大きな話題になりましたが、我が家は飛びつきませんでした。
その後の成績は好調で、1万円で始まった基準価額は、2026年10月9日時点で18,502円になっています。
買っていれば、大きく増えていたはずです。
それでも、後悔はありません。これは今回に限った話ではないからです。
話題のファンドは、これからも出てきます。
次に同じようなファンドに飛びついて、そこから下がったら、やはりブレると思います。
運用を疑い始めて、結局ムダに終わる可能性もある。
それは、ひふみ投信とレバナスで一度経験したことです。
それなら、何も考えずに持ち続けられるS&P500連動ファンドを買うほうがいい。今はそう考えています。
上がることに納得できないものは、怖くて持てない
日本の個別株は、利益が出たら売るのが私のスタンスです。
そのため保有している銘柄は含み損のことが多く、信じられるかどうかが大事になります。
長期保有も同じで、下がったときに「本当にこれでいいのか」と疑いたくありません。
上がることを過去の実績で納得できないと、怖くて持てないのです。
S&P500は12回の弱気相場を乗り越え、長期で年率約10%(配当込み・米ドルベース、1957年〜2025年6月末)のリターンを残してきました。
ひふみ投信やレバナスには、この納得がありませんでした。
理由3|コストが高く、勝てるファンドを事前に選べない
信託報酬は、ケタがひとつ違う
投資信託には、持っている間ずっと「信託報酬」という手数料がかかります。
ここまでに名前を出したファンドを並べると、次のとおりです。
| ファンド | 我が家 | 信託報酬(年率・税込) |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 保有中 | 0.0814%以内 |
| ひふみ投信 | 以前保有 | 1.078% |
| 楽天レバレッジNASDAQ-100 | 以前保有 | 0.77% |
| 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね | 気になっていた | 0.99% |
| fundnote日本株Kaihouファンド | 買わなかった | 1.87% |
※2026年10月9日時点
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の年0.0814%に対して、ほかは0.77〜1.87%と、ケタがひとつ違います。
倍率にすると、楽天レバナスで約9倍、ひふみ投信とおおぶねで12〜13倍、Kaihouファンドでは約23倍です。
我が家の金額の約4,918万円(2026年9月末)で当てはめると、差は年間およそ45万円です。
しかも、この手数料は成績が良くても悪くても、毎年確実にかかります。
リターンは不確実でも、コストは確実です。
運用する側は、手数料で確実に稼いでいる
おおぶねが気になっていたのは、運用に関わる奥野一成さんが本を出しているからでした。
『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』などの著書があります。
ファンドマネージャーの本は、考え方がとても参考になります。
ただ、本をきっかけにその人に心酔してファンドを買うのは、話が別です。
それでは、売る側にとって都合のいいお客さんになるだけだと思っています。
なお、これは奥野さん個人の話ではなく、アクティブファンドという仕組みの話です。
運用する側は、信託報酬で確実に稼いでいます。
基準価額が下がって、買った側が損をしている間も、手数料は入り続けます。
手数料を受け取るだけなら、一緒にリスクを取っているとは言えません。
だから私は、運用する人が自分の資産をどれだけそのファンドに入れているのかを気にしています。
あまり買っていないなら、信じて任せる気にはなれません。
米国には、運用担当者が自分のファンドをいくら持っているかを、金額の範囲で開示するルールがあります。
一方で日本では、買う側がそれを確かめるのは簡単ではありません。
10年でS&P500に勝った米国株式ファンドは、わずか約6.5%
高い手数料を払っても、それ以上に増やしてくれるなら問題はありませんが、そういうファンドを買う前に見分けるのは、とても難しいです。
アクティブファンドと指数の成績を比べた、最新の「SPIVA日本スコアカード」(S&P Dow Jones Indices、2026年中期版)で、2026年6月末までの10年間を見てみます。
| ファンドの種類 | 比べた指数 | 指数を下回った割合 |
|---|---|---|
| 米国株式ファンド | S&P500 | 93.48% |
| グローバル株式ファンド | S&Pワールド指数 | 98.47% |
| 日本株ファンド(全体) | S&P日本500指数 | 79.26% |
※日本で買える投資信託が対象。リターンは円ベース
米国株式ファンドで、10年間にS&P500を上回ったのは約6.5%だけです。値動きの大きさ(リスク)まで考えると、1本もありませんでした。
10年前にあった92本のうち、10年後も残っていたのは約52%です。
なお、短期なら話は違い、2026年上半期は日本の大型株ファンドの7割以上が指数に勝ちました。
ところが同じ大型株ファンドも、10年で見ると82%が負けています。
短期で勝つファンドはあっても、勝ち続けるのは難しい。 それを今の時点で見分ける力は、私たちにはありません。
Fund of the Yearは「その年どうだったか」
以前は、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」(現在の名称は「個人投資家が選ぶ!Fund of the Year」)の結果を気にしていた時期もありました。
個人投資家が、自分が良いと思う投資信託に投票するランキングです。
ひふみ投信は2020年の5位に入っていますし、楽天レバナスと同じくNASDAQ100の2倍を目指す「iFreeレバレッジ NASDAQ100」は、2021年の5位でした。
ただ、あれはあくまで「その年どうだったか」です。
その年に支持を集めたファンドが、翌年以降も良い成績を出すとは限りません。
発表を見てから買うものではない、というのが今の考えです。
実際、2021年の結果が発表されたのは2022年1月で、その2022年に株式市場は大きく下落しています。
理由4|攻めたいところは、自分で調べて買う
「指数に勝ちたい」という気持ちは、我が家にもあります。
だからこそ、攻めたいところは人に任せずに、自分で調べて買っています。
それが日本の個別株で、今はサンリオ、ソフトバンクグループ、みずほフィナンシャルグループを中心に売買しています。
自分で調べて買ったもののほうが、持ち続けられますし、手数料を払ってファンドに任せる必要もありません。
長期で着実に増やすのはS&P500、攻めるのは日本の個別株。
この2つで役割が埋まっているので、我が家にはアクティブファンドが入る場所がないのです。
👉日本株の売買手法は、こちらの記事にまとめています。

アクティブファンドそのものを否定したいわけではない
ここまで少し強めに書きましたが、アクティブファンドという仕組みを否定したいわけではありません。
金融庁の「資産運用業高度化プログレスレポート2023」でも、アクティブ運用は、成長性の高い企業を発掘・選別する「重要な価格発見機能」を担うものとされています。
長期で指数を上回っているファンドも、数は少ないですが実際にあります。
運用の考え方に納得して持ち続けられる人にとっては、いい選択肢だと思います。
ただ、S&P500を持っていて、攻めたいところは自分で選んでいる我が家には、必要ありませんでした。
👉ほかにも、我が家がやっていない投資をまとめています。

最後に
投資でいちばん大事なのは、下がったときに疑わずに持っていられるかどうかだと思っています。
我が家にとって、それがS&P500でした。
これからもこの軸をブレずに投資を続けていきたいと思います。
出典
- S&P Dow Jones Indices「SPIVA日本スコアカード 2026年中期版」(2026年6月30日時点、2026年10月5日公表)
- 金融庁「資産運用業高度化プログレスレポート2023」(2023年4月)
- 投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020/2021 公式サイト
- 各ファンドの信託報酬・基準価額:みんかぶ投資信託、ウエルスアドバイザー、マネックス証券、投資信託協会「投信総合検索ライブラリー」(2026年10月9日時点で確認)
- QUICK Money World「『井村ファンド』の当初設定額99億円 直販で過去最大規模」
- 米国証券取引委員会(SEC)「Disclosure Regarding Portfolio Managers of Registered Management Investment Companies」(2004年8月採択)

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